胸郭出口症候群

ここでは、胸郭出口症候群について、原因と症状について解説を行います。

胸郭出口症候群の原因について

胸郭出口症候群の原因は、首や肩周りの神経や血管が圧迫されることによって発症します。主な原因には次のようなものがあります。

・生まれつき通常の肋骨より上に余分な肋骨がある、斜角筋（首の筋肉）の異常、鎖骨と第一肋骨の間隔が生まれつき狭い ・長時間のデスクワークやスマホ使用、猫背や巻き肩などの姿勢の悪さ、重い荷物を持つ習慣 ・骨折や脱臼の後遺症、筋肉の発達しすぎによる圧迫 ・肥満やホルモンの影響

胸郭出口症候群は、生まれつきの特徴、姿勢の悪さ、筋肉の緊張、スポーツやケガの影響などが主な原因です。特にデスクワークやスマホ使用が多い現代では、姿勢の悪化による発症が増えています。

胸郭出口症候群の症状について

胸郭出口症候群（TOS: Thoracic Outlet Syndrome）の症状は、圧迫される部位（神経 or 血管）によって異なります。主に 神経性、動脈性、静脈性 の3種類に分けられますが、多くのケースは 神経性TOS です。

神経性胸郭出口症候群（最も多い）

・腕や手のしびれ、痛み（特に小指・薬指） ・首や肩、肩甲骨周りのコリや鈍い痛み ・腕を上げると症状が悪化（洗濯物を干す、電車のつり革を持つとしびれる） ・握力の低下・物を落としやすくなる ・手の筋肉が痩せる（進行すると手の甲の筋肉が落ちる）

動脈性胸郭出口症候群（まれ）

・腕や手の冷え、蒼白（血流不足） ・脈が弱くなる（特に腕を上げると脈が消えることも） ・指先のチアノーゼ（紫色になる） ・動脈瘤ができることがある（血流の障害による）

静脈性胸郭出口症候群（まれ）

・腕や手のむくみ（特に朝起きたときにひどい） ・腕の重だるさ、皮膚の色が紫色っぽくなる（うっ血） ・血管が浮き出る（特に運動後） ・深部静脈血栓症（DVT）につながることも

胸郭出口症候群は、胸郭出口で神経や血管が圧迫されることによって引き起こされる病気です。原因は様々であり、適切な治療や予防が求められます。症状があらわれた場合は、専門家による診断が必要です。

当院では、お客様一人ひとりの症状に対応した適切な施術やアドバイスを提供致します。専門的なアプローチを通じて、あなたのお悩みを解決へと導くお手伝いができれば幸いです。どうぞお気軽にご相談ください。

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